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信じたくない現実だってあるのよ
知りたくもない今だってあるのよ
でも、それを越えていかなきゃ次には進めない気がするの
だって私の目の前には、大切な人が
倒れている
無気力=2003,09,03=
どうして、こんな事になってしまったのだろう。
どうしてリョーマがこんな状態に陥っているの。
どうして私は、何もしてやれないのだろう?
誰に問いかけることもなく、私の疑問は続く・・・
こんなことしても意味は決してないのに、何が残るって事でもない。
知り合ってちょっとの関係。
クラスメイトで居るだけでで嬉しかった。
突然知った彼の恐ろしく輝く震える、精悍な瞳。
わけの分からない夢での遭遇。
思い出は限りなく少ない。思い出なんて言い方したくないな。
魅かれてしまった彼の強い眼差し。
でも優しい彼の瞳の中に、私は写っていたのだろうか?
勝手に私が、彼を落ちるとこまで落としてしまったのではないかな・・・
ごめんね。
自分でも良く分からないんだ。
自分のことなんて考えていなかったんだ。
君のことしか考えられなかったんだ。
私の心には、ちゃんとリョーマを写したよ。
ちゃんと写したよ。
心残りなんて・・・・・ないよ?
ひとつも無いはずなのに、私はまだ彼のそばに居る。
でもやっぱり私は、私のことしか考えていなかったんだね。
私のことだけを考えて、リョーマを満足にしていたつもりだったんだ。
君のことを考えたんだけど、1番に出てくるのは私のことだけだった。
「誰でも自分が一番」
そんな言葉、あったね。
本当だ。私が幸せならば、世界は幸せに見えたんだ。輝いて見えたんだ。
こうして私が過去の後悔をしている間にも、リョーマは沈んでいく。
無気力な彼を眺めながら、止め処と無く溢れる涙を拭いながらも。
短かった。
リョーマは突如、目を開けた。苦しそうに。震えながら、こう言った。
「・・・竜崎?」
私の名前では、なかったよ。
「りょう、まぁ・・・?」
「だれ?・・・竜崎じゃない、みたいだけど・・・」
堪えていた涙がこれでもかってくらいに流れ出た。リョーマの頬に落ちた。
悲しかった。
こんなものかって思った。
「恋」ってこんなにも薄いものだったのかって。
恋した人の記憶に残らない私。
「あたしだよ!?」
「リョーマわからないの?私だよだよ!!!
あなたの目の前に居るのは、だよ・・・・・・!?」
それから、リョーマは病院に運ばれた。
校舎裏で私がリョーマのそばで泣きじゃくっていたのを偶然、手塚先輩が発見した。
手塚先輩は竜崎先生と打ち合わせをしていたらしく、帰るところだったらしい。
私の「運」はどこまであるんだろうか。手塚先輩の要領の良さって底なしだよね。
救急車呼んだあと、私を保健室に連れて行ってくれた。・・・何も言わないでくれた。
そこに優しさがあるんだなぁと感心したっけ。
怪我の原因は上級生の、甘ったれた集団のイジメ。
こんなのにリョーマが負けるはずが無いんだけど、その時はちょうど調子が悪くて保健室から帰るところだったらしい。
数人の敵を相手に抵抗も出来ずに、なるがままになった彼。
蹴られたり殴られたり、しまいには鉄パイプにまで手を出して彼をめためたにした。
私はそいつらを許せない。
と、言いたいところだけどこれで良かったんじゃないかな。
彼を助けなかければ良かった何て、思ってるわけじゃいけど。今も、そう思ってる。
一発目の蹴りで彼は倒れた。意識が遠のいた。
そのあとの事は、まったく覚えていないらしい。
私が駆けつけて名前を呼んだことも。
私じゃない誰かの名前を呼んだことも。
こんなもんだね。「恋」なんてさ。悲しい結末。続くことのない恋物語。
リョーマは病院に運ばれたあと、普通に退院して普通に学校に通った。
普段どおりに大好きなテニスをして先輩達と一緒に帰ったり、悪戦苦闘の末
敵をあっと言わせ結局は、試合に勝っちゃうリョーマの方式。
私は静かにリョーマの笑顔を時折、ちらほら見ていた。
幸せそうな笑顔。
それを見せる相手は、そこに居た。同じように、屈託のない素直な笑顔で笑い合ってた。
私は彼に気づかれないように、そっと生きた。
彼に迷惑の、かからないように。
リョーマ、悲しい思い出なんかていらないんだよ。
そして私は今、高校生になり桜の木の下に居る。
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よくわっかんなくなって気やした。(笑)
2003、09、03 いち
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